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京甲冑の壮麗な趣を象徴するのが兜です。前面の左右に雄々しく立ち、光彩を放つのが鍬形で、有職京ものならではの豪華な伝統美を際立たせます。飾り金具も厚い地金に史実考証にかなう美しい意匠文様を精緻に彫り上げ、兜鉢の表面に突起した星も数多くの飾り鋲でしつらえた本格仕上げです。力感あふれる造形美がお子様の大切な祭礼を晴やかに彩ります。
五月人形の飾り方は江戸時代の後半に外飾りから座敷に飾る内飾りに移り、今日の様式が定着しました。京都島津の有職五月人形「三段飾り(築城飾り)」をはじめとする段飾りは往時の勇壮精緻な姿を受け継ぐ伝統的なお飾りです。ただ、段飾りはそれなりの広い場所が必要なために、現在の住まいに応じて兜を象徴的にお飾りする様式が生まれました。「職人工房」有職司が誉れの心技を注ぎ仕上げた有職京ものはご家宝にかなう名品です。
櫃も職人魂が映える気品に満ちた黒塗りの本格仕上げ。形は六本脚の唐櫃形で、美しい飾り金具を打ったものが有職京ものの典型です。五月人形用の太刀と弓を揃えたものを弓太刀揃と称し、太刀は太刀掛(飾台)に立てます。いずれも京都の匠の伝統技術が映える入念この上ない仕上がりです。ご家宝にかなう名品です。 |
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