|
|
 |
十五人揃えの七段飾りの最上段の親王飾りだけをお飾りする「親王飾り」に段を加え、「御前揃」や「三人官女」など多彩にしたのが正統の美を凝縮した「二段飾り」です。今日ではこの「二段飾り」や、もう一段多い「三段飾り」でひな祭りのお支度をされるご家庭も多くなってます。特に「二段飾り」はもっともコンパクトな「親王飾り」と比べても、サイズ的にはひと回り大きい程度ですから、場所を選ばずお飾りいただくことができます。
お人形のお顔全体を「頭」と称します。入念な手づくりの仕上げによる、切れ長で伏せ目がちな「うりざね顔」が有職京ものならではの特徴です。一本一本を手梳きで結い上げた「おすべらかし(王朝髪)」の麗しい趣にも「有職雛」の高貴さが際立ちます。衣裳は京都の伝統美を象徴する西陣織の金襴や唐織り紋無金の裂地で、衿や袖口の重ね具合い、長袴のはかせ方まで有職の史実考証に基づいて忠実に公家装束を再現しています。女雛の衣裳柄は「亀甲地胡蝶文」で、「亀甲」も「胡蝶」も寿ぎの祭礼にふさわしい吉祥文です。
「御前揃」の代わりに「三人官女」をお飾りする「二段飾り」もあります。「三人官女」は宮廷の女官です。十五人揃え七段飾りと同じ仕様で、向かって右から長柄の銚子を持った官女、三宝の官女、堤子(ひさげ)の官女の順に飾ります。男雛と女雛の間には瓶子(へいし)に口花をさし、三宝にのせた「三宝揃」、親王の前方左右に京都御所の紫宸殿の左近の桜、右近の橘にならった「紫宸殿両華」などを飾ります。
|
|
|