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優美華麗なひな人形を象徴するのが、お飾りとして最も段数の多い十五人揃えの七段飾りです。ただ、かなり広い場所が必要になるために、今日の住まいに応じて最上段の親王様だけをお飾りする「親王飾り」が生まれました。京都島津「職人工房」の有職司が寿ぎの心を託し、熟練の心技を注いで仕上げた手づくり限定の「親王飾り」はお嬢様の初節句をお祝いするのにふさわしい有職京ものならではの伝統美が映える逸品です。
「頭」とはお人形のお顔全体を表す言葉です。有職京ものは入念な手づくりの仕上げによる、切れ長で伏せ目がちな「うりざね顔」が特徴です。一本一本を手梳きで結い上げた「おすべらかし(王朝髪)」の匂い立つような優美さも「有職雛」ならではのものです。衣裳は伝統美を極めた西陣織の金襴や唐織り紋無金の裂地で、衿や袖口の重ね具合い、長袴のはかせ方まで有職の史実考証に基づき、高貴な公家装束を再現しています。このアートコレクション「總春雛」は世界的に名高いロシア「エルミタージュ美術館」に文化の架け橋として寄贈し、収蔵されている名品です。
親王の姿を際立たせるのが「屏風」です。古典的なのは金屏風ですが、絵屏風や塗屏風も人気があります。男雛と女雛の間には瓶子(へいし)に口花をさし、三宝にのせた「三宝揃」を飾ります。厳選した赤杉を使い、胡粉の置上げ技法で菊花をちりばめた「三宝揃」は京都ならではのものです。菱餅を供える菱形をした台が「飾台」です。親王の前方左右に配する「紫宸殿両華」は京都御所の紫宸殿の左近の桜、右近の橘にならったお飾りです。ひな祭りを優美に彩る紙張りの手燭を「雪洞(ぼんぼり)」と称します。 |
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