|
|
 |
江戸時代に入ると公家の華麗なひな祭りにならい、諸大名の間でも豪華なひな人形が望まれ、「三人官女」、「五人囃子」、「随臣」、「仕丁」をはじめとするお飾りも多彩なものになっていきました。「十五人揃え七段飾り」は、この絢爛優美なひな人形を象徴する段飾りであり、女児の初節句を寿ぐ大切な祭礼にふさわしいものといえます。宮廷文化が花開いた京の地で、有職千年の美を極める京都島津「職人工房」有職司の珠玉の名品をお見立てください。
お人形のお顔全体を「頭」と称します。入念な手づくりの仕上げによる、切れ長で伏せ目がちな「うりざね顔」が有職京ものならではの特徴です。一本一本を手梳きで結い上げた「おすべらかし(王朝髪)」の麗しい趣にも「有職雛」の高貴さが際立ちます。衣裳は京都の伝統美を象徴する西陣織の金襴や唐織り紋無金の裂地で、衿や袖口の重ね具合い、長袴のはかせ方まで有職の史実考証に基づいて忠実に公家装束を再現しています。女雛の衣裳柄は「亀甲地胡蝶文」で、「亀甲」も「胡蝶」も寿ぎの祭礼にふさわしい吉祥文です。
最上段に「親王」、二段目に「三人官女」が並び、向かって右から長柄の銚子、嶋台、提子(ひさげ)を手にした女官を飾ります。「五人囃子」は右から扇を持つ謡い手、笛、小鼓(こつづみ)、大皮鼓(おおかわつづみ)、太鼓の順です。四段目の左右に左大臣と右大臣の「随臣」、五段目に「仕丁(じちょう)」を飾ります。「紫宸殿両華」は京都御所・紫宸殿の左近の桜、右近の橘にならったものです。さらに、その下段に「箪笥」「長持」「鏡台」「針箱」「火鉢」「茶の湯道具」「重箱」「御駕籠」「御所車」を飾ります。 |
|
|