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兜と鎧を総称して鎧飾りと称します。有職京ものは金工、漆工、染織、皮革まで伝統技術を極め、史実考証に忠実に仕上げた正統の美が薫り立つ逸品です。たとえば、壮麗な趣を際立たせる兜。その美しさは「一に縅(おどし)、二に意匠」と讃えられています。歴史が映える精緻華麗な縅の表情、金襴の西陣織の意匠などにも匠の技の冴えを見ることができます。
精緻壮麗な伝統美を今日に受け継ぐお飾りが京都島津の有職五月人形「三段飾り(築城飾り)」です。三段飾りならではの深い奥行きが圧倒的な勇壮さを生み出す伝統的な形式です。また、守護する様式美を極めたお飾りが「二段飾り(出陣飾り)」があります。三段飾りを二段飾りに組み直し、鎧兜から飾り道具まで吟味を重ねた象徴的な構成になっています。この他に高床台を神聖な床の間に見立てた見栄えのする「高床台飾り(初陣飾り)」などもあります。
飾り道具もすべて史実考証に基づいた珠玉の仕上げです。前飾りは美しい瓶子、菖蒲の口花、杉材の三宝、左右に粽と柏餅。ちなみに、花や粽、柏餅の表面は手染めの絹羽二重で一枚ごとに手ごてを当てて張っています。また、軍扇揃、陣笠揃、陣太鼓の一揃えを三品揃えと称し、その精巧さも比類なきものです。 |
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